オフ期間に職場体験ができるインターンシップ制度。2005年のオフ期間に銀座にあるフレンチ・レストランで職業体験をした大宮アルディージャの金澤慎選手に話を聞きました。
―21歳という若い年齢で参加しようと思った理由はなんでしょうか?
以前から興味があったというのもありますが、このオフ期間に結婚することになって、これからは僕一人だけではなくなったので、サッカーをやめた後のことを出来るだけ早く考えなければいけないと思って。自分としては、キャリアが終わるのはまだまだ先であって欲しいですけど、大きな怪我をしたり、壁にぶつかって限界になった時のことを今から考えても早すぎはしないんじゃないかと。
―飲食業をリクエストしたのは?
以前、彼女の誕生日を祝いにレストランに行ったのですが、その時のお店の方の対応がものすごくよくて。僕もいつかそんな風にお客さんを喜ばせたいなと思ったのが、きっかけです。
―参加して、なにか発見はありましたか?
人と人との出会いでしょうか。オーナーも従業員の方もすごくいい人なので。飲食業界のことを説明していただいて、飲食業は楽しいよっていう事を教えていただいたし、本当にいい経験ができたと思います。
―大変なことはありましたか?
僕は、飲食業を含めて、アルバイトの経験は一切なかったので、とりあえず全てが想像した以上に大変な仕事で、一日経験しただけでも帰るのがつらくなるくらい疲れてしまいました。表から見るとすごく華やかな世界なんですが、裏はとても地味なところで、経営者の方たちも力を合わせて裏方を地道にやっているんだな、ってことを理解できたのがとてもよかったと思います。
―どんなところが疲れたんですか?
立ち仕事は全然慣れていないのでそれが一番辛かったですね。あと、60人分のケーキを持ったんですけど、いつもと全く違った筋肉を使ってかなり重かったんです。オーナーの方からはたいして重くないよと言われたんですが。(笑)けっこう筋肉痛になりました。
―ノウハウとして吸収できたこともあった?
お皿の並べ方ひとつとっても、すごくいろいろな細かいことに気を使っているんだなっていうことを感じました。ホールでも、すごくいいタイミングで料理が出てきたり、絶妙なタイミングでお水を注ぎ足しにいくとか。普段、自分がご飯を食べにいった時に、そういうサービスをされたら、気が利くなって感じると思うんですね。それから、客さんが見えるところに意識して立っていたり、お客さんがメニュー決まりそうになったらお客さんの近くにいったりとか、細かいことなんですけど、ごくごく自然にスタッフの方ができていたのがすごく勉強になりました。これもプロフェッショナルな世界ですよね。
―これから自分が他のお店に食事に行った時にチェックするようになるね。
そうですね。(笑)オーナーからもアドバイスいただいたのですが、シーズン中にはいろいろなお店に行って、いろいろなものを食べて、自分がどういうお店を出したいのかを考えていこうと思っているのですが、その際にチェックするポイント…ここがしっかりしているからこの店はいいお店だなってわかるようになりました。そういう意味では、すごくいいお店で職業体験できたと思います。
―将来的な夢は?
僕は地元が大宮で、ずっと大宮の方にお世話になっているので、現役を終えたら、地元で自分のお店を持ちたいなと思っています。ジャンルとしては洋食系のお店がいいですね。まだ漠然としている夢なので、これからも機会があったらいろいろと勉強していければと思っています。 |