オフ期間に職場体験ができるインターンシップ制度。2005年のオフ期間に母校の韮崎高校で教員のお手伝いをした鹿島アントラーズの深井正樹選手に話を聞きました。
――今回参加しようと思った理由はなんでしょうか?
「今の時点でサッカー選手以外の何かを体験してみたかったからです」
―インターンシップでは実際にどんなことをしたのでしょうか。
「僕は教員免許を持っていないので、学校に行くといっても、基本的にはサッカー部の指導の手伝いみたいなことをしていました」
―体育の授業も手伝ったということですが。
「朝からずっと先生についてサポートをしていました。ただ、体育の授業は実技中心なので、なにかを指導するというのは少なかったですね。また、サッカー部の指導についても、どちらかというと生徒の中に入って一緒にサッカーをするというようなものになったので、卒業生が母校に寄ったというイメージになってしまいました。ただ、サッカーをしていない生徒もいる前で、授業中に話をする機会を設けてもらったことがよかったなと思っています」
―ホームルームを受け持ったということですか?
「そうですね。ちょうど3日目にロングホームルームの時間があって、ひとつのクラスで50分あげるから好きなことを話してって言われたんです。サッカーをしていない生徒が飽きないように、高校時代から今に至るまでをなるべく手短に話して。プロはこんな感じなんだよって話をして。それから質問の時間を多く取るようにしました」
―質問は多くありました?
「うーん、お互いが緊張していたからかも知れないけれど、思ったよりはなかったかな。ただ、意義はあったと思うんですよ。高校時代にプロのスポーツ選手が学校に来て、話をしたり、触れ合ったりできる機会ってそうそうあることではないじゃないですか。生徒たちにどう影響するのかはわからないですけど、あの場に行けて、生徒たちと話をしたり、質問に答えたり、といろいろな触れ合いが出来たのは、生徒たちにとって良い経験になってもらえたんじゃないかなって。もちろん、僕にとってもいい経験でした」
―母校でサッカー部員を前にして、なにか得るものはありましたか?
「なんか、昔を思い出すというか。こういう時期があったよなあ…とか」
―質問攻めにされたりとか。
「そうですね。高校時代はどういう練習をしていたんですか? とか。高校時代にはどんな練習やっていたかなあ、とかあの頃ってこうだったなあとか、思い出しながら答えて。そのあたりで初心に帰れる部分はありましたね」
―インターンシップを行った総括を教えてください。
「サッカー以外のところ…今回は先生たちがどんな生活をしているのか、に触れられたのは大きかったと思います。また、高校生と一緒にサッカーをしたり、授業に参加したりしていく中で、いろいろと刺激を与えられたとも思うし、僕も刺激を受けました。短い時間だったですけどインターンシップをやってよかったなと思っています」
―今後に対してご意見があれば。
「今回は3日間だったけれど、1週間くらいかけてやることが出来ればよかったですね。本当に触りの部分しか出来なかったのが残念です。また、サッカー関係以外のところに行ったほうが、いろいろと学べたのかも知れません。人間の幅というか、見聞を広めるためにも。僕は大学時代に居酒屋でずっとバイトをしていて、その当時の経験がすごく今に活かされているんですね。まったくサッカーと関係ないところで暮らしている人たちが、どういうことをしていて、どんな苦労があるかとか、を肌で感じてみたほうが、サッカーを終わった後に活かせるかも知れませんね」
―ありがとうございました。 |