オフ期間に職場体験ができるインターンシップ制度。2005年のオフ期間に母校の熊本国府高校で教員のお手伝いをした鹿島アントラーズの杉山哲選手に話を聞きました。
―今回参加しようと思った理由はなんでしょうか?
「僕は教員免許を持っているので、もともとセカンドキャリアとして教員という職業を考えていたんですね。それで、セカンドキャリアのアンケートがあったときに教員の欄に丸をつけたたら『母校でやってみませんか』って話を受けて」
―実際にはなにをされたのですか。
「基本的には保健体育の授業です。先生のサポートをしたり、担当の先生のホームルームを受け持ったりとか。あとは、教官室の掃除ですね!(笑)」
―ホームルームではどんな話をしたんですか。
「いくつかの教室でプロ生活の話をさせてもらいました。みんな僕がプロ選手だということを知っていてくれているので、反応はわりとありましたね。それにアントラーズってサッカーを知らない人でも、それなりに知っているチームですよね。どうやって入ったのとか、なになに選手はどうなのって質問をされたり。僕自身、今の10代の人たちとは接点がないので『みんな、どんなことを考えているんだろう』って思っていたんですけど、自分たちの頃よりは自己主張をしているように感じたし、みんな明るくて元気がありましたね」
―今回のインターンシップでなにか大変なことはありましたか。
「朝が早かったことですかね? 授業は8時半からなんですけど、教官室の掃除をしなくちゃいけなかったんですよ。(笑)だから、6時前に起きて、学校に行って、教官室を掃除して。夜は…うちの学校のグラウンドって16kmくらい離れているものですから、帰りも遅かったですね。夜の10時とか11時とか」
―それは結構大変でしたね。
「一日中、拘束されるのはかなり厳しかったですね。今の生活はある程度時間があるので、自分のやりたいことをやれたりするのですけど、朝から学校にいて、部活に出てという生活が毎日というのは実際にしんどいものなんだという実感がありました」
―母校でサッカー部員を前にして、なにか得るものはありましたか?
「僕はゴールキーパーなので、5人のキーパーを見てくれって言われたんですね。それがみんななかなか上手いんですよ。それぞれ特徴も持っていたりして。僕の頃のサッカー部はこんなに技術は高くなかったので、最近はサッカーのレベルがあがったんだなあって強く感じました。僕も毎日プロの練習をやっているので、高校に行くとレベルがかなり下がって感じるのかなって思っていたんですけど、それどころか上手くて驚いたというか。日本のサッカーのレベルって確実に上がっているんだなって」
―インターンシップを行った総括を教えてください。
「自分としては教員を目的にインターンシップに参加したんですが、今の若い人たちがどんなことを考えているのか、どういう学生生活を送っているのかを、一緒にサッカーや授業を行うことで知ることが出来ましたし、なによりみんなの表情が明るかったことが一番の収穫でした。また、生徒の前でいろいろと話をするというような、普段はできないことができたのも良かったです。それで生徒たちも何かを感じ取ってくれれば嬉しいですし、僕も話をした内容については責任感を持ってやっていかなければいけないと感じました。いい勉強になったと思います」
―ありがとうございました。 |