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萩村滋則 選手
1976/07/31生
身長/体重:183/75
ポジション:DF
経歴:西陵中-四日市中央工高-筑波大-柏レイソル-京都パープルサンガ-アルビレックス新潟-京都パープルサンガ

― 指導者資格を取ろうと思った動機を教えてください。

きっかけはけがですね。僕は大きなけがを2、3度やっていまして、半年離脱が2回ぐらいあったんですけど、その時に考える時間もたくさんあり、もしこれから現役を続けられなかったらどうしようかなとか考えたときに、僕は大学に行っていないので、そっちの選択肢もあったんですけど、指導者としての選択肢もプラスしておきたいなと。あとは、取った先輩に聞くと、行ったほうがいいよと、ちょっと考え方が変わるよというのもありまして。(そんないい先輩は誰だったんですか?)優作さんです。(上野選手/広島)「C級に行こうと思っているんです」って話をしていたら、早めに行ったほうがいいよと。それが決断となって。たまたま僕もその年はけがもなくずっと出来てやっていたし、そのときに29歳であと何年できるかも分からないという意味もあって。

― 影響を受けた指導者は?

自分の中学校も素晴らしい指導者の方がいたんですけど、県の選抜でトレセンに行くとまた違った教え方もあって。僕はたまたま今の女子サッカー代表の大橋監督にトレセンで教わったりしたんですが、それもいい経験になりました。自分のチームの監督、コーチだけに聞くよりも、いろいろな指導者に聞くことによって、様々な手法があることを実感をしました。

― 講習会で難しく感じたことはありますか。

やっぱりプレーを止めるタイミングとかですね。中学生に教える分には、多分ミスもたくさんあるので、上手く流れの中で止められるんですけど、講習会で指導実践をやるのはみんなプロ選手ですから、上手いんですよね。展開が早いから、タイミングとか、ここで止めて良かったのかなとか、止めようと思ったらすぐに違う展開になっちゃうし、それは経験だと思いますが、その辺でやっぱり難しいなというのもありました。

― 資格を取ってみて、プレー上で役に立ったことはありますか。

うーん、あんまりないですね。

― 資格を取ってみて、日々の練習で気づいたことはありますか?

練習の内容とかで、監督、コーチが、そのメニューの前に目的とか言うじゃないですか。昔は選手として受け入れていて、ただ単にそれだけをやるという感じだったんですけど、もし自分が指導者の立場だったらという視点も頭の中で考えながら聞いてます。

― どのレベルの指導者を目指していますか?

もちろんレベルの高いところというのはあるんですけど、どちらかというと高校などのほうが、回りからのプレッシャーも少ないのかなって考えています。それであれば、Jのトップチームやサテライトで教えるよりもプレッシャーなくできるんじゃないかって。高校は高校で選手権に出ないといけないという使命もありますが、母校に帰ってというのであればかなりのプレッシャーがあると思うんですけど、もうちょっと別のところで教えられればいいかなと。例えば、三重で10番目くらいの学校に入って、結局は自分の母校(四日市中央工業)を倒して選手権出場というのはかっこいいかなって思います。(笑)

― 理想の指導者像を教えてください。

選手と指導者を、完璧に溝をつくって極端に離してしまう監督がいますよね。365日「おまえら走っとけ」みたいな。そういうのもありかなとも思うんですけど、僕はタイプ的にそういうのはできないので、打ち解けるときもあればちょっと離すときも作って、その時に合った接し方で上手く指導していけるような指導者になりたいですね。

― 自分にとって指導者への道とは?

険しいと思いますね。この前のリフレッシュ講習会でも、C級を持っているのが1万何千人いると聞いて「うーん」というのはありました。B級も取れたら取ろうと思いますが、それでも2千人ですよ。僕と一緒にやっていた片野坂さんがS級を取得したので、だったら僕もできるんじゃないかって感じはあるんですが、やっぱり難しいものはあるなと。指導者の立場というのは本当にすごい大変な仕事だと思うんです。だから、それが自分に合っているのであればそのまま進んでいきたいですが、またいろんな道があると思うので、今は取りあえずセカンドキャリアとしての選択肢の一つとして考えるくらいにしています。


【取材・構成】 SHAPE 豊田 英夫