良かったですよ。本大会があるから、警備もしっかりしてくれたし、ホテルの人たちもよくしてくれたし。快適でしたね。クーラーも効きすぎってくらい効いていたし、冷えたコーラも置いてあったし。こっちはブルキナファソを経験しているわけだから楽でしたね。
― リラックスルームもあったんだよね。
GTO見てました。ドラマがいっぱいあって。
― 外には出なかったの?
播戸と一緒に何度か散歩をしました。散歩していたら家の前で飯食っている人がいるんで「なにを食ってるのかなあ」って見に行ったんですよ。そうしたら家に入れよって言われて。入ったらでっかい蛇の抜け殻とかあって。これ俺が捕ったんだ、ライオンも捕まえたなんて言っていましたね。
― 交流もしたんだ。何語でしゃべってたの?
英語とジェスチュアと日本語。(笑)ごっちゃごっちゃの。アイキャッチ、ユーキャッチ…なんてそんな感じで。(笑)
― そのご飯は一緒に食べた?
食べられないですよ! いろいろなものが煮込んであって、なかなかすごかったんですよ。でも、その人に限らずみんないい人で、ホテルの掃除をする人もいい人だったんですよね。ただ、みんな必ず「シャツくれ」とか言ってくるんです。「ちょっと待って、着るものなくなっちゃうから」って断っていたんだけど。でも最後にはあげてきました。いやあ、またアフリカ行きたいですよ、南アフリカとかケニアとか。いろいろな国に行きたい。
― ナイジェリアで孤児院に行ったというのがやたら報道されていましたが記憶はありますか。
行きましたね…。でも、孤児院って言っても、その辺にいる子どもたちにも可哀相な感じの子がたくさんいたんですよね。確かに親がいないのは大変だろうけど、親がいるにしても「この子、本当に飯食っているのかな」って感じのガリガリで腹ポコって感じの子ばかりでしたよ。
― じゃあ孤児院の印象はあまりないんだ。
そうですね。孤児院に行ったことより、俺は普通の生活を見るほうがいい体験になりましたね。日本だったら、あたりまえに靴を履いて、服を着て、ちょっといいものを身につけて…みたいなところがありますよね。でも、向こうでは、普通に服が着られない、普通に食べられない世界ですからね。俺たちって贅沢だよなあって。そこはトルシエも言っていましたね。「お前たちは軽食がなんだ、飯がなんだ、って言うけど、アフリカの選手は飯も食わないし、テーピングも巻かないでやっているんだー!」って。「日本人はテーピングの巻き方がどうだっていちいち言うけど、贅沢だよ」って。それは確かにそうだな、って思う。
― 現地の環境と比べるとね。
育った環境なんでしょうね。その分、甘さがあるんだなって実感はしました。
― 日本人に生まれてよかったってことかな。
それは帰ってきてから思いましたね。現地に居たときは、俺たちって贅沢なんだなってちょっと反省していましたから。電化製品だってまだ使えるのに、捨てたりしますよね。あっちではテレビがなかなか映らないですからね。映っても白黒だったりするし。