― サッカーの人気を上げていくためには、どんなことが必要になるでしょうか。
山西 今、「サッカーが見たい!」という純粋な気持ちを持っている人たちは、もうスタジアムに来てくれていると思うんですよね。だから、そろそろ次のステップに入ってもいいのかな、と思うんです。サッカーに興味を持ってくれそうな層へのアピールが必要なんじゃないかなって。「この間テレビに出ていた人が試合に出るみたいだから、面白そうだから見に行こう」「ポスターに出ていた人を見に試合に行こう」というような次のアピールの仕方もそろそろ必要なんじゃないかなって思うんですよね。
― メディアを上手く使ったアピールの仕方、ということですね。
山西 J発足当時はそういうアピールも多かったですよね。その次にはしっかりサッカーをしようという時期になって。そして今、もう一度、浮遊層を取り込むことをしてみてもいいんじゃないかなって思うんです。
― なるほど。
山西 それとは別に、いつも思っているキーワードは「子ども」ですよね。サッカーの底辺拡大のためには、今までどおり、もしくは今まで以上に子どもに対して活動しなくてはいけないんじゃないかなって思っています。
― 藤本選手はいかがでしょうか。
藤本 えーっと、ヤマさんに、全部言われてしまいました。(笑)
山西 でも、チームの中でも話しているんだよな。どうしたらスタジアムが満員になるかって。
藤本 清水エスパルスに来て2年目になるんですけど、静岡は大都市じゃないし、野球のチームはなくてサッカーのチームしかないですから、サッカーの人気が高いのかなと思っていたら、意外とスタジアムが一杯にならないんですよね。
山西 そうなんだよね。
― どうしてなのでしょうか?
藤本 結果が出ていない、順位が上がっていない、というのがあるとは思うんですけど…
山西 僕もよくそのことを知り合いの人たちと話すんです。清水って、土地柄的に自分でサッカーをしちゃう人が多いじゃないですか。「今度の土曜は自分が試合」という人たちがけっこう多いらしいんですよね。それで見にこれらない。あとは、逆に身近すぎちゃうというか。すごく好カードの試合だったのに、雨が降ったらお客さんがあまり入らないという試合があって、でも、テレビの視聴率はちゃんとあるらしいんですね。だから、見ていないわけではないようなんです。雨だったらスタジアムに行くのをやめておこうか、という位の身近さなのかも知れません。そういう意味でも、浮遊層を捕まえる手段が必要ですね。
― さっき話していたメディアを上手に利用すること、ですよね。
山西 これだ! という選手をもっと積極的にメディアに出すべきだ、とフロントにもいつも言っているんですよね。
藤本 ヤマさんは常にチームのことを考えてくれているんですよね。
― 特に藤本選手は代表に入ったところなんだから、どんどん前に出てもらわないといけませんね。
藤本 取材は積極的に受けるようにしています。自分を知ってもらうことって大切ですよね。「どういうプレーをするんだろう」「どんな人なんだろう」っていう興味だけでもいいですから、スタジアムに来てくれれば嬉しいですし、一人でも多くスタンドが埋まれば、自分たちにもそれが返ってくることになりますから。
山西 すごくいいことだと思うんですよね。あとは、露出の仕方をチームが考えてくれればいいんじゃないかなって。なんでも、たくさん出ればいいってわけじゃないですから、そういう部分をチームがコントロールしなくちゃいけません。もちろん、チームはすごく協力的ですからうまくやってくれているんですけど、シーズン中にあまり出すぎて、プレーがおろそかになるようじゃいけないですしね。
― テレビ番組ももっと出たいですよね。
山西 ちなみに、僕は県内は押さえていますけどね! サッカーとは関係ない、お茶の間の奥様たちを狙っていますから!(笑)
― 本当ですか!?(笑)
山西 とあるローカル放送局の夕方の5時くらいの番組で、オフの時期を使って、三保近辺を紹介するって番組に出たんですよ。それが結構評判良かったらしいんですよ! その時間帯を見てくれる方たちがサッカーを見に来てくれたらって。そこは俺に任せとけ、って感じです。(笑)淳吾とかはどんどん県外に出て行って、ジャンクSPORTSとかに出て欲しいね。そこで「ヤマさん」とか名前を出してもらったら、超ラッキーだね!(笑)
藤本 難しいけど、小さなことからコツコツとやっていきます。ファンサービスもしっかりやっていきたいし、もっと実力をつけてみんなに知ってもらわなくちゃいけないし。だから、まずはそこからです。でも、ジャンクSPORTSとか出られると嬉しいですよね!(笑)
― 期待しています。ありがとうございました。