J開幕当初のように、常に満員のスタジアムでプレーすることは全選手の希望でもあり、サッカー界が望んでいる理想の姿でもある。そこで、そんな理想に近づけるための「サッカー人気向上案」を、全チームに訪問して選手側からの視点で自由に語ってもらった。どんなアイディアが出るのか、ご期待ください。
― サッカーの人気を上げていくためには、どんなことが必要になるでしょうか。
氏原 スター選手がもっと増えるといいんじゃないかと思います。ヨーロッパ…イタリアやスペインやイングランドにはスター選手が数多くいますよね。マスコミにも協力してもらって、日本にもそういう選手を多く作っていく必要があるんじゃないかと思います。特に三浦知良選手のようにスタンスがはっきりしている選手。コメントとかでもみんな言うことが同じじゃないですか。そんな中でも、カズさんだと説得力がある。新聞の一面にもなる。それぐらいの人が増えたら、リーグ全体の人気があがるんじゃないかなって思います。
本田 それと、もっと地域密着を重視することだと思います。ザスパは群馬県です。大都市がある県と比べると、どうしても資金面のあるスポンサーが限られてしまいますよね。そういう意味では観客のみなさんの裾野を広げることが必要です。「ザスパは群馬のチームなんだ」と群馬県のみなさんに愛着を持ってもらえるようにすることが大切だと思うんです。どの地域でもそういうことが起こっていけば、ヨーロッパみたいになると思うんですよね。ヨーロッパはどんな状況でも、自分の町が一番じゃないですか。そうなれるように僕たちも努力しないといけないですよね。
氏原 地域密着という意味では、その地域の環境も整わないといけませんよね。スタジアムとか、そこまでのアクセスとか。なので行政の方たちとの一体化も必要です。行政の方たちにとっても、県や市の発展に結びつくことなんですから。僕たちだけが頑張ってもできません。僕たち、お客さん、行政。そんな輪が必要になると思うんです。
― なるほど。ちなみにスター選手は外国人選手でもいいんですか?
氏原 いいです。
本田 前はいたよね。ピクシーとか。
氏原 今は日本に慣れた選手を各チームが順番に使うって感じですよね。ウエズレイとかマルキーニョスとかシジクレイとか。それが悪いって訳ではないんですけど、客観的に考えて、それではあまりJリーグ全体のレベルは変わりませんよね。
本田 レッズがもっとすごい選手を獲って来れば面白くなるんだよね。ドイツのルートがあるんだから、バラックとか。まあ、年俸すごいですけどね。16億円ですからね。(笑)
氏原 ジダンだっていいですよね。
― MLSがベッカムを獲りましたしね。
氏原 やっぱり、そういう大スターに来て欲しいですよね。
本田 俺らだって、一緒にプレーするだけでも楽しいし、見るだけでも面白いと思うんですよね。俺、あいつに点を入れられたよ、みたいなね。(笑) とにかくレッズのようなチームがもっと出来てくれば面白いよね。
― そこまでじゃなくても、みなさんが地域密着して地元のスターになってくれればいいんじゃないでしょうか。選手も揃ってきたし。
氏原 でも、僕らはがけっぷちから来ている選手だから。
本田 現状でもがけっぷちだよね。
氏原 そんな現状で満足してはいけないと思うんですけど。
― であれば、地域と一体化できるように、フリーマーケットの開催とかはいかがですか?
本田 そういうのは面白いですよね。草津のサポーターはアツイから、みんな集まってくれると思う。
氏原 ただ、日程的な問題が難しいですよね。
― そこは監督とうまく連携をとってもらって。
氏原 植木さんはこういうイベント大好きだものね。
本田 でも、植木さんに話すと、「この日しかないからここでやっちゃおう」ってオフの日に入れちゃうよね。(笑)
― 植木監督やスタッフの方たちにも出品してもらって。
本田 俺、けっこう貴重なグッズを持っているんですよ。ピクシーが交換したユニフォームを全部、俺のロッカーに放りこんでいったから。(笑)すごいレアアイテムがたくさんあるんですよ。
氏原 そんなの売っちゃうの?
本田 うーん…いやあ、売れないなあ。(笑)
― なんとか実現させてください。ありがとうございました。 |