J開幕当初のように、常に満員のスタジアムでプレーすることは全選手の希望でもあり、サッカー界が望んでいる理想の姿でもある。そこで、そんな理想に近づけるための「サッカー人気向上案」を、全チームに訪問して選手側からの視点で自由に語ってもらった。どんなアイディアが出るのか、ご期待ください。
― サッカーの人気を上げていくためには、どんなことが必要になるでしょうか。
石原 面白いサッカーをすることだと思います。面白いサッカーは、実際に勝利への近道です。今は「日本はフィジカルに劣る分、走るサッカーだ」と言われていますが、走るだけじゃなくて、見ていて面白いサッカーをすることが大事です。僕たちはサッカーが仕事ですけど、いつも自分たちも楽しめるように仕事をしています。それが強くなる秘訣だと思うし、ひいては日本サッカーの発展に繋がると思います。
増島 確かに、見ている人が面白ければ、お客さんも増えてくると思うんですよね。だから、見ている人が楽しめるサッカーをしたいですね。
石原 見ている人が楽しければ、やっている俺たちも楽しいからな。
― サッカーは必ず勝てるというスポーツではありません。勝てなかった時に、お客さんはどうやって面白さを見出せばいいのでしょうか。
増島 難しいなあ。
石原 内容が良くても、勝てない時はありますからね。逆に、内容が悪くても、試合に勝てば喜んでくれます。その辺は難しいですけど…やっぱり気持ちの部分でしょうか。最後まで戦う姿勢というか。途中であきらめちゃったら、見ている人たちは「あいつら何をやっているんだ!」と感じてしまいます。そういう気持ちの部分はとても大切ですよね。
増島 負けた時には、僕たちは何にも言えないですからね。克さんの言うように、戦っている姿勢は大切ですよね。
石原 現実的には3-0という状態をひっくり返すのは難しいかも知れません。それでも最後までなにが起こるかわかりませんから、次に繋げるために全力を尽くさなければいけませんよね。
― J1にあがって2年目ですが、お客さんはJ2時代より確実に増えています。地域活動をしっかりやってきたことが効いていますか?
石原 そうですね。J2時代から地道にやってきたことが効いているように思います。甲府は集客に繋がるようなスーパースターを連れてきてはいませんからね。アイドルは来ましたけど。なっ(笑)。
増島 サンキュー!(笑)
石原 最近、試合出場メンバーの地域活動は減っていると思います。一昨年ぐらいがピークだったんじゃないかな。年間100近くやったんじゃないでしょうか。減ったのは、J1に上がって練習を重視するようになったためだと思います。また、昔は試合出場者も関係なく地域活動していましたけど、今は大木監督が身体を休ませた方が良いという方針もあり、それが影響していると思います。
増島 そうですね。あんまり多くないですよね。
石原 甲府には日本代表がいるわけではありません。仮に日本代表がいたとしても、それだから勝てるというわけでもありません。甲府は個人頼みのサッカーではなく、監督を信じてやっているチームなので、そういうところが親しみやすいんじゃないかと思います。
― FC東京と比べて、環境はどうですか?
増島 全然違いますよ。東京はいろいろと魅力があるところなので、サッカーが好きな人が多いというわけではないのですが、甲府の人はサッカーにかなり興味を持っているんですよね。ヴァンフォーレの選手を知らない人はいませんよ。食事をしていても必ず声をかけられますし。
石原 野球がないのは大きいよね。
増島 地域に密着している感じはありますね。サポーターと近いというか。そういう意味でも、サッカーに集中できる環境にはあります。
― 地元メディアでの露出も多いんじゃないですか。
石原 そうですね。新聞でも大々的に広告を出したりしていますし、専門の応援番組もありますからね。
増島 でも、もっといろいろとやりましょうよ。できる環境にあるから。
石原 じゃあ、マスがやってよ(笑)。
増島 おっ! いいですよ。やりますよ!
― 期待しています。ありがとうございました。 |