J開幕当初のように、常に満員のスタジアムでプレーすることは全選手の希望でもあり、サッカー界が望んでいる理想の姿でもある。そこで、そんな理想に近づけるための「サッカー人気向上案」を、全チームに訪問して選手側からの視点で自由に語ってもらった。どんなアイディアが出るのか、ご期待ください。
― じゃあ、よろしくお願いします!
李 …これって、僕らでいいんですか?(笑)
菅沼 間違った話をしたら、調子に乗っているって思われちゃうよね。
― そうならないように、話をしていきましょう。まず、サッカーの人気を上げていくためには、どんなことが必要になるでしょうか。
菅沼 うーん。まず自分たちのパフォーマンスをあげて、見たいなって思ってもらえるようになるのが最初なんじゃないでしょうか。
李 そうですね。みんなサッカーを見に来ているので、そのサッカーが面白くなければ、「もういいや」って気持ちになって、次からは見に来てくれなくなってしまうかもしれません。そういう意味では、見たいなって思えるような、すごい選手がいなくなりましたよね。昔はラモン・ディアスとかリネカーとかブッフバルトとかストイコヴィッチとか、お客さんを呼べる選手がたくさんいましたけど、今は外国籍選手でお客さんを呼べるというか華がある選手はフランサくらいしかいないんですよね。
菅沼 確かにフランサはすごいよね。
― 昔のようなスーパースターがいないことに盛り上がりが欠ける問題がある、と。
菅沼 でも、日本のサッカー人気がボーンと爆発して、野球のようになればいいってことだよね?
李 そうだよね。
菅沼 だったら、今の子どもたちはサッカーの方が好きな子が多いから、しばらく…10年くらい待てば大きなブームがボーンと来るんじゃないかな。
李 ただ、野球とは根本的に違いますよね。試合数も違えば、集客可能人員も違います。かといって、今のJリーグで選手が頑張って試合数を多くしたところで、観客数が増えるかといえば、逆に減ってしまうんじゃないかって可能性もあります。試合数を多くするのは、選手たちが頑張ればいいことなのでできるとは思いますけど。
― 話は変わって、メディアをもっと上手に活用する考えはいかがですか?
菅沼 それはあるよね。俺らがもっと盛り上げていかなくちゃというか。
李 そういうのはありますよね。
菅沼 パフォーマンスもそうだけど、チームをもっと宣伝していくというか。もっと露出を多くしていってもいいかな、というか。
― バラエティ番組とかは?
菅沼 …出ちゃう?
李 (笑)
菅沼 …って出られないか。(笑)出られないです。
李 僕は、調子に乗っていると思われると困るので、そこまではいえません!(笑)
― でも、ジャンクスポーツに出たいと言っている選手は多いです。
李 そうですね。僕も出来れば出たいと思っています。自分は今が旬だと思っていますし。ただ、あんまり現役の選手が出るのを見たことがありませんね。でも、そういうところに出ると、子どもたちもサッカー選手ってすごいなって単純に思ってくれると思うんですけど。
菅沼 ただ「自分を売る」ということは、考えなければいけないテーマですよね。
― 例えば、U-20のワールドカップでは、かなり多くの新規サッカーファンを獲得できたと思います。プレーでも、伝えようとする言葉やパフォーマンスでも。
李 うーん…いろいろなことを言って、結果がついてくれば「すごいな」と思ってもらえるけど、結果がついてこなかったら、ただのお調子者になってしまう。どうしても自分を守ってしまう部分はあるから、調子に乗ったような発言というのは、やはりしにくいですよね。盛り上げたいとは思います。野球の新庄選手のように、サッカーでも注目を集める選手がいてもいいと思いますから。でも、まずは結果を出せるように頑張らなくちゃいけませんよね。
菅沼 子どもたちがサッカーをやりたいな、と思うようなプレイヤーになりたいですよね。まずプレーが大事だし、その次にファンを呼べるエンターテイナー的演出やパフォーマンスを考えていきたい。それが自分のためにもなるし。ひとつひとつがインパクトになるし。レイソルが盛り上がれば、サッカーも盛り上がるはずだから。
李 そのためにも、まずはプレーですね。自分たちのプレーが先に立つこと。
菅沼 そうじゃなきゃ、カズさんみたいにはなれないですよね。普通のことを言っていても、なにかカッコイイのは、昔から結果を出しているからですよね。
― 結果は大切です。
菅沼 でも、そんなことをしなくとも、レイソルって盛り上がっているんじゃない?
李 確かに、うちはすごくいいと思いますよね。
菅沼 あとは、スタジアムがもう少し大きいといいですよね。きっとお客さんは入ってくれると思うんです。
李 入ってくれるよね。
― そうですよね。どうもありがとうございました。 |