J開幕当初のように、常に満員のスタジアムでプレーすることは全選手の希望でもあり、サッカー界が望んでいる理想の姿でもある。そこで、そんな理想に近づけるための「サッカー人気向上案」を、全チームに訪問して選手側からの視点で自由に語ってもらった。どんなアイディアが出るのか、ご期待ください。
― サッカーの人気を上げていくためには、どんなことが必要になるでしょうか。
本田 今はまだ歴史が足りない、という一言で終わってしまいそうやなあ。
津田 それは言ったらだめだよな。
本田 だったら現段階で上げていくには…
津田 どうしたら、お客さんが入ってくれるかということですよね。
― そのとおりです。
津田 だったら、栄(名古屋の繁華街)に行って、宣伝する。
本田 ボールを蹴らないで?
津田 そうそう。
― かぶりものをかぶったりして。
津田 うーん。(笑)
― 栄に出かけたりすると、注目されませんか?
津田 ほとんどないですね。ごくたまーにありますけど。
本田 僕は全然ありませんね。(笑)
― TBCのものすごく大きいポスターが張ってあるのに?
本田 いやあ、でも、文化が違うんだと思うんですよ。中日がありますからね。
津田 みんな野球なんですよ。なっ?
本田 大阪だって、最近、あれだけガンバが強いのに、あまり盛り上がっていないのは、もちろん阪神があることもそうですけど、大阪の地域的なものだと思うんです。サッカーに興味を持たない、サッカーじゃアツくなれないという、日本の文化的なものが少なからずあると思うんです。
津田 あきらめムードだなあ。でも、言っている意味はわかるけど。
本田 「サッカーにアツくなれる人、手を上げて!」と言っても、めちゃくちゃ少ないんですよ。だから、さっき言っていたように、ファンの人との距離を縮めるとか、細かいところから変えていくといいと思いますよね。栄でなにかをしたり、かぶりものをしてみるとか、面白いことや注目されることをしていかなくちゃいけませんよね。
津田 そのとおりです。全部言っちゃったから、もう言うことはありません。(笑)
本田 そうや! お前、なんとか王子って名前をつけたら?
― いいですねえ!
津田 じゃあ、つけてよ。
本田 なににしようかな。
津田 でも、王子だったらお前だろ。普通。
本田 うーん、もみ上げ王子でいいんちゃう? なかなかここまでもみ上げ続いているやつっていないでしょ? だいたい、こんなところまで繋がっていますからね!
津田 それはヒゲ!(笑)でも、王子をつけるんだったら、お前の方がいいだろ。
本田 俺はいいんだよ。そういうキャラじゃないから。
津田 どこからどうみても、そういうキャラだって!
本田 まあまあ。でも、リアルな話として、クラブとしてのやり方がうまいチームとそうじゃないチームがあるとも思いますよね。結果として、上手に出来ていないチームには入っていないんだと思うんです。野球チームとか、たしかに言い訳はありますけど、それを言い出したらきりがないし。アルビレックスのように、最初は招待券を配ってやっていくというスタイルだってあると思うんですよね。一度見たら、二度目も来てくれる可能性はあると思うんです。一度も見たことがない人が多いことが問題なんですから。
― サッカーは生観戦だと断然面白さが違いますからね。
本田 来た人は毎回喜んでくれていますからね。とにかく一度足を運んでもらう努力をすることが大切だと思いますよね。
津田 僕も毎回知り合いを10人は招待していますよ。
本田 選手にも原因があります。人脈が少なすぎる。遊べ、ということを言いたいんじゃなくて、人と人との繋がりを増やしていく努力をしなければいけませんよね。一般の人たちともっと交流を持って、見に来ようと思わせるような行動を起こさないと。極端な話、外に出ない。人と交流するのが苦手、という選手が多い。
― 二人はどうなんですか?
本田 僕らは出ている方ですよ。でも、これはJリーガー全体に言えることだと思います。
― 確かにそうですよね。話は変わって、メディアとの関係はいかがですか?
本田 僕はいい関係を築いていると思っていますよ。活用させてもらっている、というか。まあ、自分では活用しているつもりでいたら、次の日「ビッグマウス」って書かれていたりもしますけどね。(笑)
津田 ウケる!(笑)
― 本田選手はTBCで全国区になっているわけですしね。
本田 でも、最初に俺に話が来た時は、違うだろ、俺よりいい人たくさんいるだろ、って思ったんですよね。
津田 いやいや、しょうがないって。
本田 俺とアオちゃんと家長ではないだろって。
津田 うーん、アオちゃんはないけど…。(笑)お前はあるよ。でも、アオちゃんもあのCMだとすごくかっこよく見えるんだよね。やっぱり、テレビってすごいよね。
― ローカルテレビに出るとかはどうですか?
津田 出られるんだったら、出た方がいいんじゃない? 全部じゃなくて、最後の方でもいいから。
― ローカルテレビの天気予報とかに出られるといいんじゃないかって、新潟で話題になったんですよ。
津田 超いいじゃないですか! すごくやりたいですよ。毎日でもいいですよ。
本田 大分、趣旨が変わってきているけどな。(笑)
津田 最後に「明日、瑞穂で試合をやります!みなさん、見に来てください」って言えばいいんだよ。
― 新規開拓には絶好ですね。
本田 あとは、練習場の場所。中心部からちょっと遠すぎますよね。
津田 栄に練習場を作ればいいんですよ。栄に練習場があれば、とおりがかりの人もみんな見ていくよね。そうしたら、人気が出るよ?
本田 俺はあんまり興味ないけどな。
津田 一番、ありますやん!(笑)
本田 いやいや、ファンの新規開拓がしたいのであれば練習場の場所は問題あるよね、と思うだけで、俺自身としてはここは落ち着くし、サッカーに集中できていいんですよね。前に、マリノスの新しい練習場に行きましたけど、なんか落ち着かなくてダメでしたもん。なあ、あそこで練習したやん?
津田 確かにな。でも人は多かったな。
本田 だから、そういうメリットはある、ということ。まあ、それじゃあ、一回、全員なんとか王子になろうか。
津田 俺は頑張って天気予報を目指すよ。
― 頑張ってください。どうもありがとうございました。 |