
― みなさんの個人年金を補助する制度ができました。どのような印象がありますか。
中野 個人年金自体の取り組み方が難しいんですよね。いろいろなメリットがあることは理解できたのですが、途中解約することができないので、どうするかは慎重にならざるを得ないと思います。ただ、補助制度自体に大きなメリットがあるので、これができたことはありがたいですし、真剣に考えていきたいと思います。
― 若い選手はこの制度の趣旨を理解できていますでしょうか。
中野 おおよその構造は理解できていると思いますが、「若いんだから、まだ考えなくてもいいんじゃないか」と思っている選手もいます。そういった選手が自発的に取り組めるように、注意喚起していかないといけませんよね。
― 若いうちから将来設計に取り組めるように、ということですね。
中野 年金というのは若いうちから取り組んでおいた方が将来有利になると思うんですよ。今年、高卒の新人たちが入ってきたんです。まだ18歳なので年金に入れませんが、年金に加入できるようになる20歳までにしっかりと情報を聞いておけば、選択肢が増えますよね。若いうちからしっかりと将来のことを考えて欲しいと思います。
― さらに進化させた選手年金や退職金制度についてはどう思いますか。
中野 ぜひ取り組んでほしいテーマですよね。聞いたところでは、大リーグでは老後でもゆったり暮らしていけるくらいの選手年金があるそうです。まあ、大リーグは規模が断然大きいので、すぐにそこまではいかないと思いますが、引退後の支援が少しでもあると思うと不安も和らぎますので、安心して現役生活に専念でき、いいパフォーマンスに繋がるように思います。
― このような大きな制度を動かすには大きな財源が必要になります。
中野 そうですね。これからいろいろな取捨選択をしていって、必要な財源を作っていかないといけないのではないでしょうか。
― 話は変わりますが、2007年から選手協会の役員になっておられますが、選手協会についてはどのようなイメージを持っていますでしょうか。
中野 とても重要な組織だと思います。だけど、ちょっと弱いイメージがあるので、もう少し主張してもいいんじゃないかなって。野球…とまでは言いませんが、自分たちのための行動をもう少し起こしていってもいいように思います。
― 主張できるところは主張していきたい、ということですね。
中野 みんなが入っている組織ですから。選手協会でやっていることは、選手に直接帰ってきますから。出来ることには取り組んでいきたいですね。
― 他になにか取り組みたいことはありますでしょうか。
中野 新たな財源を確保していって、引退後のケアが上手く出来るようになるといいですよね。
― ありがとうございました。
【取材・構成】 SHAPE 豊田 英夫